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聞いた日
2020/04/16
概要
[A-4] セッション 4:
Well-Architected Framework と料金の話
ここまでのセッションの中で登場して来た様々なリソースを、いかに効率よく構成するかが実装の観点では重要となります。AWS では、これまでの実践を通してベストプラクティスや設計の原則を『Well-Architected Framework』として提供しています。その考え方の基本を紹介し、各種利用料金の考え方についてご理解いただきます。
スピーカー
- 高橋 敏行
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 / パートナーソリューションアーキテクト - 平賀 博司
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 / テクニカルトレーナー
内容
Well-Architected Framework(W-A)
クラウド設計・運用のベストプラクティス集
則ってない場合のリスク理解が大事。
AWS:一般的な設計の原則
質問集などはこちらから:AWS Well-Architected
- 運用上の優秀性
最近(去年 2019?)追加された項目。 - セキュリティ
認証・認可周り。
トレーサビリティによりインシデント対応が効率的になる。
オンプレと考え方は大きく変わらない。 - 信頼性
可用性のはなし。
回復手順をテストするのは大事な観点。
システム可用性の「水平方向」スケーリング。
論理的な限界がなく、インスタンスの停止が行われないのがメリット。
障害発生のリスクも低くなる。
- パフォーマンス
- コスト
何にいくら使ってるのか分かるようにしておこう。
TCO(総保有コスト)。
AWS の料金
従量課金。
たくさん、長期間使うと最大 75%OFF などの割引もあるらしい。(ボリュームディスカウント)
新規なら最大 1 年間の無料利用枠もあり。
- EC2
秒/時間単位の従量課金。
リージョン、OS などにより価格変動。
ライセンス込の OS も持ち込める。- オンデマンドインスタンス
一般的なやつ。最低 60 秒。 - リザーブドインスタンス
時間契約で割安 - スポットインスタンス
使用されてない EC2 リソースに対する入札型。割安になるかもしれないけど、入札上書きされると権利が移るので注意。
- オンデマンドインスタンス
- S3
データ容量 × ストレージクラス単価(GB)
リクエスト や データ転送でも課金。 - EBS
ボリュームサイズ(GB)× ボリュームタイプ単価
スナップショット保存先は S3 なので、その分課金される。 - RDS
起動状態の時間 × インスタンスクラス時間単価。(EC2 に近い)
マルチ AZ とシングル AZ で料金が異なる。- オンデマンドデータベースインスタンス
- リザーブドデータベースインスタンス
実際にどれくらいかかるのかは計算ツールで調べる。
見積もりツール
AWS トレーニング
ベストプラクティス
網羅的に Q&A で確認できる。
AWS Well-Architected
感想
自動化!自動化!自動化!!!
ちゃんと障害発生後から回復できるのか。という観点は非常に重要だと感じる。
オンプレだと壊すこと自体が困難だったりするので、クラウドに優位性がありそう。
セッション 1-4 全体を通じ、システム的な考え方(特に可用性とかセキュリティ)はオンプレの場合と大きな違いはないと感じた。
勿論、自動化や効率、コストの側面は大きく違ったり、アーキテクチャは進化しているのでクラウド-like な設計や運用は必要になってくると感じる。
鳥瞰的に判断する能力は今後も問われることになると実感しました。
非常にわかりやすい内容でした。ありがとうございました。
セッション1-4以外に高橋さんが話してるセッション